聖地巡礼

A 聖地巡礼

【表紙】
【目次】
【巻頭の言葉】
発刊に当たって戸口晋高23
二十周年記念事業中根章介高11（仮）
創立二十周年を祝して野辺博高24（仮）
西部浦高会二十周年によせて川野幸夫高13（仮）
西部浦高会創設のこと大塚陽一高19（仮）
西部浦高会と私西澤堅高11
【第一部】浦高百年の森と
共に歩む西部浦高会
｢浦高百年の森｣づくり､に参加して中根章介高11回
浦高百年の森の植物希少種牧野彰吾高14（仮）
百年の森と西部浦高会の歩み

■資料集
【第二部】　座談会
座談会ビデオ YouTube 2023年12月10日
座談会ハイライト
【第三部】　寄稿集
[浦高時代の思い出]
教室風景寄稿サンプル
工芸に明け暮れたこと寄稿サンプル
片田舎より髙山英治高20回
60年前の浦高時代鈴木立之高16回
サッカーに捧げる！成井正浩高18回
｢理科｣老教員雑感江里俊幸高21回
甲子園で八重雲を柏木浩太高60回
[近況報告]
おせち料理は完全分業寄稿サンプル
【編集後記】
ウェブ記念誌発刊のこと辻野淳晴高31（仮）

　　「イスラエルとパレスチナの争いをどう思うか?別に怒ったりしないから、率直な考えを聞かせてくれないか?」　おととしのクリスマス前後にイスラエルの首都工ルサレムに1週間ほど、旅行する機会があった。今も政情不安、テロも止まない所だが、この時も渡航する人は多くはなかった。宗教間の和解による中東和平を推進するのは不可能だろうか?

　クリスマスシーズンで普段ならパレスチナ自治区の一つであるべツレヘムは世界からの巡礼者が何万人も列をなし、飼い葉桶の場所やべツレヘムの星のプレートがある生誕教会は3時間、4時間待ちで人場すると言われた。しかし、この時は待ち時間0。食堂もお土産屋も私たち一行だけのために店を開けてくれたのだった。これは何を意味するのだろうか。イスラエルの政策もあり、巡礼者や観光客でなりたっているバレスチナ人(血的にはアラブ人)の生活は兵糧攻めにあっているわけだ。日本人には親近感を持っている事もあってか、タクシーのアラブ人運転手は日本人と分かると、「明日はどこにいくんだ。おれを雇ってくれ。どこでも案内する。クリスマスだというのに、観光客も居ないんだ。」と訴えてきた。パレスチナ自治区では観たバスを降りるなり、子供たちがガムやぬいぐるみを買ってくれと取り囲んで、なかには服をつかんで「マイ・フレンド、助けてはしい。」と言ってくる事もある。パレスチナ自治区はイスラエル国内にあっても人るには国境がありパスポートが必要だ。私たちには、何ができるのだろうか?

　冒頭の質問は、エルサレム旧市街地のポテルで購人した聖地写真集を見ていた時、駐車場係りのュグヤ人青年が問いかけてきたものだ。イスラエルのあちこちを見て回り、歴史等少し学んだ事もあり余計に返答に困った。彼は車の誘導をしながら戻ってきては、「さあ、お前の答えはどうなんだい?」と催促をしてきた。「イスラエルとパレスチナは、共にアブラハムの子孫だろう?」と確認すると、彼は「そのとおりだ」「君は結婚しているか?」「いや、していない」「兄弟はいるのか?」「ああ、いるよ」「それなら聞くが、もし君がいつも兄弟と争ってばかりいたら、君の父親は、いったい、どう思うだろうか?」彼はそれ以上、これに関しては質問をしてこなかった。私はほっとして、「君は私が初めて話をしたユダヤ人だよ」とに関しては質問をしてこなかった。私はほっとして、「君は私が初めて話をしたユダヤ人だよ」と言うと、「いい印象を与えたかい?」と返事。「ああ、タバコを吸っている以外はね」「タバコ、止めたいんだよな」彼には、後で川越の芋せんべいを送った。

戸口歯科医院ホームページより転載　他の記事はこちらからどうぞ

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